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2021年5月15日

交通事故の慰謝料と過失相殺

交通事故の慰謝料の金額を具体的に決定する上で重要となるのが、過失相殺とよばれる考え方です。過失相殺というのは、もし被害者にも交通事故の原因となった過失の一部があるような場合には、損害賠償のなかからその部分を差し引くということを意味しています。自動車保険を扱っている損害保険会社が、交通事故の慰謝料に関する示談交渉をする場合には、まずは加害者と被害者双方の過失割合の認定を行うのが通例です。たとえば、相手が80パーセント、当方が20パーセントなどとして、交通事故を起こした過失がどれだけあったかをパーセントとして表示するようにするのです。

そのため、本来であれば被害者に渡るはずの慰謝料の金額が100万円と見積もられていたとしても、被害者に過失割合が20パーセントあったとすれば、実際に渡される金額は20パーセント分を差し引いた80万円だけということになります。もちろん、加害者の過失割合が100パーセントという交通事故もありますが、実務上はこうした過失割合が認定されるケースというものは少なく、赤信号で停車していた前の車に後ろから突っ込んだ場合や、車道のセンターラインをいきなり越えて対向車線の車に突っ込んできた場合などのように、かなりその態様が限定されています。この過失割合は、事故が発生したときの状況、当事者双方の言い分、目撃者の証言などによって変わることがありますので、保険会社が示談交渉で提示した過失割合に納得できなきい場合には、その旨を伝えてやり直してもらうことは可能です。

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